理想の住まいづくりのために 事前に把握しておきましょう!
住宅や土地を購入するにあたり 「 用途地域 」 を知っておくことは非常に重要です。
購入を検討している場所が どのような家が建つのか… 生活環境はどうなのか… などを想定することが出来ます。
規制の中で どこにでも好きな建物を建てられるわけではありませんからね (^^;
理想の家を建てられる土地や住環境について 「 用途地域 」 あらかじめ知っておくことが 自分に適した場所かどうかの判断基準になります!
【 用途地域とは 】
日本の都市は都市計画法によって 「 都市計画地域 」・「 都市計画区域外 」・「 準都市計画地域 」 の3つに大別されています。
このうち 多くの人達が生活をしていて 計画的に街づくりを推進しているのが 「 都市計画地域 」です。
さらに この 「 都市計画地域 」 は 次の 3つの区分に分けられます。
・市街化区域
・市街化調整区域
・非線引区域
3つの区分のなかで 既に市街地として栄えている地域や今後の市街化が進められる地域が 市街化区域 です。
用途地域は この 市街化区域にのみ 定められているエリア分けを指します!
【 用途地域の分類 】
用途地域は都市計画法という法律によって定められています。
大きく分けて 「 住居系 」・「 商業系 」・「 工業系 」 の3つに分類されますが ここから更に 13種類の地域に区分 され それぞれ異なった規制がありますね…
「 住居系 」
主に住宅街がメインとなる地域です。大きな工場や商業施設の建設は禁止されており 住民が快適に暮らすことを前提に定められています。
住居系は8つに区分されます (^^)/
①第一種低層住居専用地域
低層住宅の為の地域です。小規模なお店や事務所兼住居 小中学校などが建てられます。
自治体によって異なりますが 高さ制限があり 12m以上の3階建て住宅は建てられません。
床面積50㎡までの店舗は可能ですがコンビニなどは面積を超えますので建築不可となります。
静かな住宅街での生活向きな地域ですね…
②第二種低層住居専用地域
第一種低層住宅専用地域と同条件ですが 異なる点として 150㎡までのお店などは建築可となります。
コンビニなども建てられる条件ですね…
③田園住居地域
比較的 新しく設定された地域です。主に低層住宅+農業利便性向上の為の建物が建築可能です。
農業用施設と低層住宅の良好な住環境の保全が目的ですね!
住宅以外にも床面積150㎡までの老人ホームや診療所 喫茶店なども建設出来ます。
農業用であれば 床面積500㎡までの農産物直売所や集荷場 農家レストランなどもOKです。
④第一種中高層住居専用地域
中高層住宅の為の地域です。病院や大学 床面積500㎡までのお店も作れます。
低層住居とは違い 3階建て以上の住宅を建てることも大丈夫です。
住宅の高さ制限はありませんが 容積率での縛りはありますので ある程度は限られますね!
低層地域は静かな住宅街ですが こちらは比較的賑やかな地域となりますよ…
⑤第二種中高層住居専用地域
第一種中高層住居専用地域との違いは 床面積500㎡の制限が 500㎡~1500㎡ までに緩和される点です。
住宅以外の建物の制限がより緩いので 生活の利便性がある地域となります!
⑥第一種住居地域
住居の環境を守る為の地域ですが 3,000㎡までの店舗やホテルなども建築できます。上記記載の用途地域に比べると容積率の条件が緩和されている為 マンションなどのが建築しやすく また住宅以外のさまざまな用途の建物も容易ですので 商業施設に近く 利便性の高い地域では交通量も多くなり住宅街でも賑やかなイメージです。
⑦第二種住居地域
第一種住居地域と同様に住宅の環境を守る目的の地域ですが 更に制限が緩い為 床面積10,000㎡までの建物が建築可能となります。
よってボーリング場やパチンコ店 カラオケボックスやゴルフ練習場なども建てられます。
娯楽施設が混在することで利便性は高いのですが 低層地域のような静かさには少々欠けますね!
⑧準住居地域
主に幹線道路や国道沿いの地域で 第二種中高層住居専用地域の条件に加え 自動車工場など車関連の高い建物の建築が可能となります。また高層マンションなどもよく見受けられる地域です。
「 商業系 」
商業施設の建築を優先的に想定された地域となります。
住居を建てることには問題はありませんが 華やかで騒がしいエリアになりますので このような環境を問題だと感じない方や利便性を最優先される方にはお薦めの地域ですね!
商業系は2つに区分されます (^^)/
⑨近隣商業地域
主に近隣住民が日用品などの買い物をするための地域です。
住宅や店舗 小規模の工場などの建設も出来ます。
日用品提供の商業店舗などの利便性を増進するのが目的の地域ですね!
⑩商業商業地域
商業施設の建築を優先的に想定された地域となります。銀行や映画館 風俗店やキャバレーなども含め 建てられる施設に制限が無いので 利便性がよい かわりに 賑やかで騒がしい地域でもあります。
「 工業系 」
工場の建設を想定している地域です。
住宅を建てられない地域区分もありますので注意が必要となります。
住環境に適しているとは言い難いので事前に確認を怠らないことが大事ですね…
工業系は3つに区分されます (^^)/
⑪準工業地域
主に軽工場やサービス施設向けの地域ですが 住宅の建築も出来ます。
危険性や環境悪化の恐れのある工場以外は対応可能です。
⑫工業地域
どんな工場でも建てられる地域です。
住宅やお店の建築は可能ですが 学校や病院 ホテルなどは建てることが出来ません。
⑬工業専用地域
工場を建てる為の地域で どんな工場でも可能です。
住宅 お店 学校 病院 ホテルなどの建築は不可となります。
住む為の物件はNGですね!
用途地域は 同じ街でも 区分が違えば 住環境も全く異なったものになります。
住宅を建てるための土地を探したいという方は 単純にこの町内などという概念で検討するのではなく 用途地域を考慮して検討する必要がありますね!
以前は用途地域を調べるのに各市町村の都市計画課などに出向いて確認をしていましたが 今では インターネットなどでの検索で情報取得が出来るようになっています。
今回は詳しく説明をしておりませんが 用途地域によって 建ぺい率や容積率も違っており 建てられる建物の広さや高さも変わってきます。
理想の住宅を建てる為 土地から検討される方はもちろんのこと 建替えや所持している土地への新築についても 用途地域 は事前にしっかり調べ 把握しておくこと 必須といえますね (^^♪
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