間取りを検討する際に意外と悩む… 室内建具の選択 (^^;
間取りプランの作成時に皆さんが意外と悩む? 開き戸(ドア)と引き戸の選択…
ライフスタイルに合わせて開き戸(ドア)と引き戸 を使い分けることが多いのですが 毎日の使い勝手に直結する選択ですので これが意外と悩みます…
一長一短ありますが 今回はメリットとデメリットについて考えてみることにしますね!
■開き戸(ドア)について
初めて住宅を建てる計画の方にドアと引き戸のどちらにしますか? と尋ねると 多くの方がドアがいいと答えられます。
昨今の住宅の ほとんどが洋室ですので イメージがドアなんですねぇ (^^)
私的なメリットとデメリットについて検証してみます…
【 開き戸のメリット 】
①部屋の気密性を高く保てる
開き戸は引き戸と違い 扉の隙間が小さいため 部屋の気密性を保てることが利点かと思います。
冷暖房の利きもよいので節電にもつながります。
また防音性も引き戸より高いので プライバシー重視の個々の部屋には非常に向いていますね!
②スイッチを付けやすい
引き戸には引き込み部分がありますが ドアにはありません。
間取り作成の際にスイッチの位置を検討しますが 側面の壁に付けることが出来るので 悩まなくて済みますよ!
③設置スペースに悩まない
開き戸はドアの幅と枠のサイズだけ考えれば設置が可能です。
壁面の幅が狭い場合には最適と言えますね!
また引き戸と違い壁面の開口が少ないので 構造的には強度が保てます…
【 開き戸のデメリット 】
①ドアの取っ手の出っ張りが邪魔
ドアを開けた際にどうしても取っ手部分が出てしまいます。開口部の有効はその分 狭くなってしまい邪魔で不便さを感じますね…
私は以前 上着のポケットを引っかけてしまい 破けてしまったことがあります (>_<)
②開けっ放しには向かない
引き戸と違い 開けっ放しには向きません。換気したい時や荷物の搬入時などにはちょっと不便を感じます…
一時凌ぎのドアストッパーなど用意しておいたほうがよいでしょうね (^^;
③開閉時の空間が広く必要となる
ドアの開閉時には前後方向に扇状にスペースが必要となります。人の行き来が多い箇所などでは ぶつからないよう注意が必要です。
またドア付近に物など置くことが出来ません。
意外とデッドスペースが多くなりますので 無駄な空間が嫌いな方にはちょっと不向きかもしれませんね!
■引き戸について
建替えを希望される方や割と年配の方など 引き戸を好まれるケースが多くみられます。
経験値からくる使い勝手などを考慮すると便利と感じるのでしょう。
私的なメリットとデメリットについて検証してみます…
【 引き戸のメリット 】
①開けっ放しにできる
まず引き戸は自分の好きな加減で扉の開き具合を調節することが出来ます。換気の際に半分だけとか 1/3だけ開けるなどお好み次第ですね!
開けっ放し状態でもスペースを占領することがありませんので周りに迷惑もかかりません(笑)
②バリアフリー向き
開け閉めが扉の左右のスライドのみですので 高齢者や子供 また身体が不自由な方でも簡単な操作で済みますし 安心して使えます。
開口部を広く取れればバリアフリー重視として最適です!
③スペースの有効活用
開き戸と異なり 壁沿いにスライドさせるので 扉周辺のデッドスペースが少なく有効にスペースを使えます。
キッチンや洗面所 トイレなどに採用すると狭い空間も有効活用できますね!
【 引き戸のデメリット 】
①密閉性と防音性が低い
開き戸(ドア)と違い 引き戸は隙間がどうしても大きい為 密閉性や防音性に難があります。
個々のプライバシーを重視したい部屋には開き戸のほうが向いていますね…
②スイッチの位置に悩む
扉の引き込み部分にはスイッチやコンセントを付けることが出来ません。
壁面の使える部分がどうしても少なくなってしまいますので間取りプランを作成する際には予め認識した扉位置の検討は必須といえますね!
③建具設置の幅の確保が必要
引き戸には引き込み部分を含め 開き戸の倍の壁スペースが必要となってしまいます。
壁面の幅が狭い場合は設置することが出来ませんね (>_<)
また引き戸を多用すると薄壁部分の強度が弱い箇所が多くなるので 構造上 家の強度が弱くなります。
建築確認申請の壁量計算などの際に 壁を厚くして柱を確保して アウトセットの引き戸を採用するなどの工夫が必要になることもあります!
④金額が高い
一般的に開き戸(ドア)より引き戸のほうが価格が高い傾向にあります。
コストを気にされるケースではデメリットになるかもしれませんね(泣)
昨今では 開き戸も引き戸もソフトクローザーが当たり前のように付き 小さい子供さんが手を挟むなどの危険性も皆無となっています。
どちらも一長一短あり なかなか選択するのも難しくなってきました。
私的には 住まれる家族が共有で使うスペースや 狭い場所などには 引き戸をお勧めし プライバシー重視の個々の部屋などには 開き戸をお勧めする感じが多いのかなぁ…
これからの暮らしをイメージして 使い勝手やコストなども検討し 間取りプラン作成時には たかが扉などと軽視せず後悔しない選択をして頂きたいと思います。
引き渡した後で 扉のリフォーム相談受けるケースって実は結構ありますよ…
毎日使う 扉の使い勝手って 非常に大事ですのでしっかり検討してくださいね (^^)/
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