地中埋設物のトラブルは土地購入の際だけではありませんよ…
みなさんは 地中埋設物 というと何を連想されますでしょうか ⁉
土地の売買契約後に購入した土地の地中から出土する廃棄物などが一般的に思い当たりますね。
主には 下記のようなものが多くみられます (T_T)
・排水配管や浄化槽
・コンクリートガラやアスファルト片
・瓦片や陶器片
・木くずやビニール片
・臭気土や腐食土
などでしょうか…
以前は 土地購入の際には重要事項説明書に 現況渡し などと記載されて 所有権移転後に 地中埋設物が見つかり これらの撤去や処分は 施主(土地の買主)が泣く泣く負担するといったケースが多くみられました。不慮の事態で費用が発生し 現況渡しとはいえ 売主に対して損害賠償を請求するということもレアなことではありませんでした (-_-;)
実際のところ 土地を契約して所有権移転後からの 地盤調査の実施 また その後の 住宅会社の基礎工事などにより しばらく経過してから 地中埋設物が発覚することがほとんどです…
瑕疵担保責任が追及される昨今では 地中埋設物があることを知っていて 事実を告げずに土地を売却した場合 「 契約不適合責任 」 が売主には問われます。
不動産会社が売った場合では 引渡しから最低2年間などといった期限の設定されます。
ただ 個人が売った場合は明確な決まりがないのが現状です。
土地の売買契約をする前の重要事項説明書の内容を宅建士より説明を受ける際は この地中埋設物について 所有権移転後に発覚した際の対処など 必ず確認する必要がありますね!
土地売買では売主が不動産会社といったケースばかりではありません。引き渡し後のトラブルでは 地主は決済が完了してしまった後ですし 不動産会社は仲介手数料受領後 という形になっています。
トラブル対処も後回しにされるなど 買主も騙された感や不信感も強く感じることもあるかもしれません。
契約前の重要事項説明の際にはこのようなことが無いよう 引渡し後の地中埋設物に関しての対処について 記載を的確に記載し 互いに納得のいくよう 示してもらうようにしてくださいね!
土地購入での地中埋設物については 上記のようなケースが主ではありますが…
意外と多発するのが 建替工事の際の 地中埋設物 の発見 です!
実際 建替え工事を依頼され 今まで住んでいた建物の解体工事を実施した際に 基礎などを撤去したら 地中より産廃物が多々出てくるケース また 更地後に地盤調査を実施した際に 近隣に比べ 異常に地耐力が弱く 掘り起こしてみた結果 ガラや木くず 古タイヤ など 地中より かなりの量が摘出されたなど 長くこの業界にいると実にさまざまなことが起こる様を これまで 見てきました。
産業廃棄物に対する規制がそれほどでもなかった時代では 建物を解体する際に発生した屋根瓦やコンクリート片 木くず などを経費削減で埋め戻してしまい そのまま地上に 新たな建築物を建ててしまったことなど珍しくはありませんでした。
それから長い年月が過ぎ また建替える際に 地中から かつてのツケが現れてきてしまいます。
地上で生活していると 当たり前ですが 地中のことはパッと見 誰にもわかりません (-_-)
まさか今までゴミの上に住んでいたなんて ショックを受けられることもありますよ…
また地域的なこととして 戦時中に空襲などにより焼け野原などになり 復興を急ぐ際に そのまま埋めてしまっているケースもあります。
新しい住宅を建てる際の基礎工事で 地盤面を掘り起こした際に出る残土に関しても 瓦やコンクリートのガラが混じっていては 処分も出来ず 高額な出費になることも多々ありますね。
これらのトラブルを事前に防ぐ方法としては 地盤調査会社による 電磁波を利用したレーダー探査 などがありますが 実際にこれらを実施するケースとしては 自らの土地を売却する際に 「 契約不適合責任 」 に問われない為に 売主として行なう場合がほとんどでしょう。
正直 これといった対応策は思い当たりませんが 建替えを御検討のみなさんにも こういった問題が発生する場合がありますよ! と事前に認知して頂くだけでも掛かる費用や予算を考える際に 慌てなくて済むのではないかと思い 今回 取り上げさせて頂きました。
もし参考になったと思って頂けたら ちょっと嬉しいですけどね (^^)/
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