蓄電池を設置するメリットってどうなの? 節電に役立つのかな…
太陽光発電システムを導入する際に 同時に蓄電池を設置することが多くなってきております。
以前は かなり大がかりで設置も大変なイメージがありましたが 昨今では技術の進歩により 性能も高くなり小型軽量化もされてきました。
ソーラーパネルと違い あまり 馴染みが薄いと思われがちな 蓄電池ですが 実際のところ 導入が増加していますので 当然ながら さまざまな 理由もありますね!
今回は この蓄電池について 検証してみることにします (^^)/
【 蓄電池とは 】
蓄電池とは 一定量の電気を充電して貯めておける装置です。
蓄電方法は次の2パターンになります。
① 電力会社に料金を払って蓄電する
② 太陽光発電で得た電気を蓄電する
充電できる電気の容量は製品によって異なりますね!
【 蓄電池設置のメリット 】
1. 電気代を抑えることが出来る
蓄電池を導入することでの一番のメリットはこれかと思います。
太陽光発電と併用の場合 太陽が出ている昼間に発電した電気について 昼間のうちに使用しきれなかった余剰電力を貯めておき 発電量が少ない夜にチャージした電気で補うという方法です。
電力の売電単価は年々下がる傾向にあります。
よって余剰電力を蓄電池に貯め 自家消費にまわすほうがメリットがありますね!
2. 環境への貢献
現在の日本の発電割合は 70%以上が火力発電となっており 地球温暖化や気候変動などの問題に直視している昨今では 再生可能エネルギーの増加が必須の状況となっております。
太陽光発電は二酸化炭素の排出が無く 有害物質の発生しません。
深夜に電気を貯め 電力消費量の多い時間帯に消費すれば 電力消費を抑えることが期待出来ますので 環境問題への貢献は高いものになることですね!
3. 自然災害時での停電に備えられる
地震や台風などの自然災害が発生するとライフラインがストップします。
水やカセットボンベなどは事前に購入して蓄えることが出来ますが 停電だけはどうすることも出来ません。
普段から蓄電池を利用していれば 停電になった場合でも 蓄電している電力で電化製品を動かすことが出来ます。
全負荷型の蓄電池を導入していれば オール電化住宅でも普段と変わらない電力消費も可能です。
※特定負荷型の場合はIH調理器やエコキュートに対応しないものもありますので注意くださいね…
ここ数年 災害規模も非常に大きなものが目立ちます。
このメリットで採用を決める方も多くみられるようになりましたよ (^^♪
【 太陽光発電の余剰電力の固定価格買取との関連性 】
太陽光発電の余剰電力の固定価格買取の期間は10年間となっています。
この期間の満了後には新しい単価での継続買取が行われます。
かつての買取単価は現在の状況と比較すると非常に高額な設定となっておりました。
今後 期間満了後に低価格の買取になった際 今までと違い 電気料金の実費負担が非常に高いものになってしまいますね!
2009年11月にスタートした余剰電力買取制度の満了対象者が増えている状況下で 電気価格の高騰も相まって 余剰を蓄電にまわして電力消費を抑える流れは増加していくことでしょう。
現状では エコキュートの時間帯を12時間ずらす(笑) または 畜電池の設置での解決しか対応が難しいと思われますからね…
【 蓄電池の導入に際しての注意点 】
蓄電池には多くのメリットがありますが 導入前に前もって注意する必要がある点も見逃せません。
のちに困ったことにならないためにも しっかり押さえておきましょう!
1. 太陽光発電を設置済みの場合
蓄電池を後付けで設置する際には 必ず太陽光発電の保証内容を確認しましょう。
異なるメーカーで追加設置の際に既設の太陽光発電の保証が切られてしまう場合もあります。
同メーカーの場合には逆に保証の延長になるケースもあります。
後付けに際しては 保証内容の再確認は必須ですね…
2. 蓄電池の容量の選択
生活スタイルや家族構成によって異なりますので 蓄電池の容量の選択の際 よく検討しましょう。
メーカーや機種によって電気を貯められる容量もさまざまです。
使用頻度もさることながら 災害時にどの範囲までケアしたいかについても 使用したい電気量も併せて考慮する必要がありますね!
3. 蓄電池を置くスペース
設置場所についてもよく検討しましょう。
最低10年間位は置くものです。高温や低湿を避け 結露しない環境がとても大切になります!
室内用や室外設置可のものなど 製品によって異なりますので 選択の際は スペースの確保も蓄電池に合った場所をよく検討しましょう。
重さに耐えられるかも重要ですね…
蓄電池はとても魅力があって検討したいというお客様は多々おられますが やはり コストと寿命 についてが お客様からの問い合わせにおいて 大きな懸念材料となっております。
実際のところ 充放電回数がひとつの目安 となっており 高性能で充放電回数が多く見込まれる製品は当然のことながら高価格となり 充放電回数の設定が少ないものほど 寿命が短く 安価な製品といえるでしょう。
安く買いたいのは当然ですが 寿命が短いのは いただけません…
また 保証と定期的なメンテナンスも重要な判断基準です。
製品を提供する会社によって さまざまに異なりますので 蓄電池を採用する際にはこのような点に注意が必要ですね!
国や自治体からの補助金も以前に比べると減少気味ではありますが 使えるものは 早めに申請しておくことも大事です…
これまで紹介してきたように さまざまなメリットのある蓄電池です。
興味や関心がある方は 住宅新築時に 事前に資金計画に算入して予算を組むことをお薦めしますね!
最近の 電気料金の高騰問題や 繰り返される自然災害の対策 において 解決策となりえる この蓄電池の採用は 現在のカーボンニュートラルな時代の中 太陽光発電と併せて 今後ますます増えていくことの 重要さを 凄く強く感じておりますよ (^^)/
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