実際に家を建てた方の失敗談を活かさない手は無いですね!
家づくりをしていると 引渡し後の点検時などに 「 ここは あ~しとけばよかった… 」という実際に住んでみて気付かれた話をよく聞かされます。
もちろん 設計段階の際にはアドバイスの中で いろいろポイント はお伝えしているのですが…
予算の関係や優先順位などから 断念したことなど やっぱ失敗したわぁ~ と残念なコメント 多々ありますね (T_T)
今回はよく聞く失敗談を取り上げて 今後 皆さんが新築住宅を検討する際に対策案として 後に活かせればと思いますので ちょっと検証してみましょう。

【 間取りに関する失敗談 】
① 部屋が狭すぎた
非常に多い失敗談として 「 住んでみたら思ったより狭かった 」 との意見があります。
モデルハウスなどでも一応の家具などは置かれていますが 目安として広さ加減を鵜呑みにすると 実際住まれる家のほうが配置される物がとても多くあり狭さと圧迫感を感じることが多くみられます。
家具の寸法をしっかり測ってくる堅実なお客様もおられますが 図面寸法は壁の中心から追って記入されていますので実際に設置した際に壁厚によって収まらないといったこともよくあります。
他にも 家具だけで配列を決めても人の動線を考慮していないと非常に狭い部屋になってしまいますね!
② 部屋が広すぎた
①とは逆で広すぎたという失敗談もあります。
寝室は広く欲しいと思い大きな空間を確保したが 寝る時以外はあまり使わなかったとか 部屋を縮めて その分 大きな収納を設ければよかったなど 生活してから感じる事って多々ありますね…
広い空間は冷暖房効率が落ちるので失敗したなどの意見もよく聞きますよ (^^;
③ 隣家の視線が気になる
大きな窓を付けると明るくて気持ちよく視界も広がると思っていたが 隣の家の人とよく目があってしまう とか 道路からの視線が気になってカーテンを開けられないとか よくある失敗談です。
設計段階で周囲の視界などしっかり捉えてプランを練れば失敗しないで済んだかもしれませんが そこまで気が回らなかったといった後悔も本当は防ぐことも出来た問題ですね…
④ 窓掃除が大変… 建具の建付け不具合
最近の住宅は ハイサッシ・ハイドア が主流です。窓やドアは床から天井まであり ドアも同じく天井まであるタイプが当たり前になりつつありますね!
完成した時は開放感満載で自慢の家です (^^)v しかしながらハイサッシの窓拭きは苦痛しかありません。
高さが2.5mある窓を掃除するのってメッチャ大変ですよ!手が届かないし椅子乗ったり不安定な状況での作用は決して安全なものではありません。
またハイドアも荷重の掛かり方や経年変化による反りなど 通常の2.0mサイズよりメンテナンスも考慮して選ばなくては後に後悔することもあります。
流行の最先端に飛びついた後の失敗や後悔の話も点検時にボチボチ聞きますね…
⑤ 動線の悪さ
図面を依頼される際によく言われるのは 廊下やデッドスペースは避けて その分の面積を居室に廻して欲しいという意見です。
確かに理にかなっていますね! 面積をコンパクトにして建設費を押さえたい。無駄は省きたい。当たり前のことです。
ただ無理矢理詰め込むと失敗する事。住んでみてよく分かる動線の不便さ。
朝の支度時、家事をするとき 家族同士の動線が集中しすぎると後悔しかありませんね!
プラン作成の際には一緒に住む家族の生活パターンを考慮して皆の動線をしっかり把握する必要があります。手を抜くと毎日のちょっとした苦痛が積もっていきストレスの原因にあることでしょう。

【 収納に関する失敗談 】
① 収納不足の不満
失敗だったという意見の中で最も多いのは収納についての不満ですね!
寝室などでの失敗はさすがに少数になりましたが 玄関に土間収納を別に設ければよかった とか 上着やカバンを掛ける収納を付ければよかった など居室スペース以外での後悔がよく聞かれます。
またお子様が小さいうちはリビングにおもちゃなどの収納スペースが欲しかった またキッチンについてはパントリーを設ければよかったのに… など 実際に住んでみてから思うこと多々ありますね!
② 使いずらさの不満
奥行が深い収納は奥のものを取り出しにくい や 手の届かない高さの棚などは置いたら最後 下ろせない など使い方もしっかり考えて設置すればよかったという愚痴もストレスですね。

【 コンセント・配線・スイッチに関する失敗談 】
① コンセントが足りない
最近 便利な家電がいろいろ増えキッチン廻りなどコンセントを数多く使うようになりました。
せっかくの新築なんでタコ足配線は嫌だという意見からコンセントを数多く付けるケースが増えてます。
建売住宅では決まった数しか付いていませんが 御施主様の意の向くままに発注出来ちゃうのが注文住宅 (^^)/
将来のことも考え 少し多めに付けておくほうがいいと思いますね。
外部の電気自動車の充電コンセントも後から付けるのは大変ですので 可能性があるなぁと感じたら先行で付けておいたほうが無難です…
冷蔵庫のコンセント位置も気をつけましょう。 床上 2mくらいの位置がお薦めです。冷蔵庫の裏側は非常に埃が溜まりやすいので 低い位置ですと火災の原因になることも考えられます。
コンセントは安易に考えず 時間を掛けて検討してくださいね。
② 照明のスイッチの使い勝手
スイッチの位置を決める際には動線上であることが必須です!
場所が悪いとストレスにしかなりません…
またスイッチを押すまでの距離が長い 戻って消さないといけない などの行為も不満になります。
生活動線をよく考えましょう!
3路スイッチなどを多用して 他の場所でも入切が出来るようにすることなどお薦めしますよ。
またカーテンやドアがスイッチの邪魔になってしまうケースも考えられますので 図面段階でのシュミレーションは非常に大事になりますね!

【 その他 の不満 】
事前に防ぐことが出来た失敗談 多々あります。
・住宅の予算を削るため リビングの面積を縮めたが 実際に住んでみたら狭くて不満しかない。結局 サンルームを付け足して対処したが 当初より余計に費用が掛かってしまった。
・予算の関係でユニットバスをグレードダウンした。結果 FRP浴槽は掃除が大変だった… 今思えば毎日使うのだからケチらず人造大理石浴槽を採用すべきだった。
・屋根の素材をガルバリウム鋼板にした。軽いほうが耐震的にも有利かと思った。雨音がうるさく気になって仕方ない。陶器瓦を採用すべきだったわぁ…
・2階のバルコニーの清掃用に壁水栓をつければよかった… 結果 下からホース引き揚げてるから面倒過ぎる (>_<)
「 家は3回建てないと理想の家にならない 」と言われる方がおられます。
これはライフスタイルの変化からくる考え方です。
お客様から 「 やっぱり初めての家だったんで失敗も仕方ないねぇ 」 なんて言われるのは 建築業者として あまり聞きたくないコメントです。
これから新築住宅を考えようとしている皆様へ
先駆者の失敗談をバイブルに 自分の家づくりに必ず活かしていきましょう!
失敗しない家づくり! あとで後悔する前に…
私のブログタイトルですね (^^)v
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