熱くなるのは構いませんが 度が過ぎるのも 如何なものかと…
私は この住宅営業の仕事 気付けば 27年目となります (^^;
長いこと 転勤族 の 単身赴任生活 をしておりますので いろいろな地域で働き また生活するという 貴重な ⁉ 体験を お給料を頂きながらやっております。
当然ながら 異なる土地に移れば 異なる地域性 と そこに住む人柄 に接していくことになりますね…
今回は 十数年前 かつて勤務した 田舎の街で 経験した 忘れられない お話をしたいと思います (^^)
Hさん が モデルハウス に来店されたのは 5月のGW休みの頃 …
ご主人は 地元のバス会社勤務 で 路線バス の運転手さんをしている方。
自宅のすぐ近くにある 農作業小屋のある わりと広めの宅地に 住宅を建てて 今の家を借家にして貸したい という内容のご相談でした。
すぐに意気投合して 要望を聞き取り 図面と見積もりを作成…
プレゼンテーションのアポイントをしたところ 自宅まで来て欲しいそうだ。
指定の時間は PM 8:00 から (*_*; 遅いなぁ…
Hさんの自宅は 車で1時間くらい掛かる 田舎の半島の先端の地区 で 結構 遠いわ…
仕事終わって夕食や入浴が済んだころ に来て欲しいという ⁉ な依頼でした。
どうせ単身赴任だから帰宅しても誰も待っているわけではないので (TT) まぁいいか~
そんな軽い感じで臨みました!
自宅にお伺いすると ご夫婦と息子さんが 居間で待っております。
さっそく 初商談… ご家族みんな とても熱心で 熱い想いを 私にぶつけてきます…
一生懸命に受け答えを繰り返し 気付けば 夜中の3時 (+_+) こりゃヤバいなぁ~
次回のプラン修正点を確認して退散 帰宅したら朝の5時という始末 (>_<)
そのまま翌日の出勤… 徹夜は厳しいぜぇ~
それから二度目のご提案。やはり また 夜8時に自宅に来て欲しいとのこと。
そして続く 熱心な討論会! そう またまた 朝帰りじゃん…
それから繰り返すこと 6回 毎回 同じ時間で 同じパターンの 明け方 帰り!
でも 頑張った甲斐あって 次回は契約 となりました (笑)
契約の2日前… Hさんから突然の連絡があった。
『 申し訳ないんだけど 契約を取りやめにして欲しいんや 』
突然 何なんだ… 私は 動揺を隠せず 電話越しに 理由を尋ねた!
近所の 知り合いの息子さんが 某住宅会社に中途で就職したそうで その 知り合い父ちゃん が家に乗り込んできて 『 Hさん 家建てるそうだけん うちの息子にやらせてもらえんかのぅ 』 と頼まれたそうだ。
中途の 素人 営業マンにあなたの大事なマイホームを任せちゃっていいんですか ⁉
私はそう伝えましたが 田舎の付き合いだし 世話になってる知り合いなんで 断れない との一点張り…
朝帰り繰り返して頑張ったのに 結局はこのザマかよ ‼ 所詮 私は よそ者だよ(怒)
もうメッチャ 怒りが込み上げましたが 今回の契約は 潔く断念しました…
それから数週間経ち 私のところに Hさんから また連絡が来た!
『 知り合いの息子さん 新人なんで わからないことだらけで困ってる。あんた またうちに来てアドバイスもらえんか ? アルバイト代払うからさぁ 』
はぁ~(怒) アルバイトってなんだよ ‼ なめんなよ 勝手に断っといて 訳わからんわ…
かなりムカつきましたが あわよくば ひっくり返して復活契約出来るかも… 淡い期待(笑)
そう ポジティブに考え直し 結局 再び Hさんの自宅に向かいました。
Hさんとは いろいろ話をしましたが その知り合いの息子さんとの契約は解除出来ないそうで…
しかも 私が苦労して打合せの末にまとめ上げた間取りプランもそのまま採用になっていたわ。
結果 私は ほんとに ただ働き のアドバイザーとなってしまいました(泣)
よその会社の商品説明なんて わかる訳ないだろ~ 上席連れてこいって言えば済むだろ!
気分は最悪だけど そこは大人の対応 出来るだけのことはしました。
気付けばまた夜中の3時だ… もう二度と来ないから そう言って帰ることにした。
帰り際 渡された茶封筒には現金が入ってた。アルバイト代だってさ …
私はキレて 封筒を Hさんに 突き返して家路についた。私にもプライドってやつあるんじゃよ!
外に出た際に見た見上げた 田舎の夜の星はキレイだった~ そんな思い出が今でも甦るぜぃ…
それからというもの 私は 自分の部下のスタッフには 他社決定などで 断られたら 潔く いい家 建てて下さいね! と言って すぐに身を引け と助言している。
風の噂では Hさんの家を担当した 知り合いの息子さん とやらは 社風があわん とか言い訳してスグに退職してしまったそうだ。
そりゃそうだよ 我が社だって 中途社員は採用しても 7~8人に1人 生き残れば いいほうだ。
人の出入りが多いから 結果 退職したヤツの 残していった仕事は 責任者である私がすべてカバーしなければならない どこのハウスメーカーも同様な この業界の厳しい現実(泣)
いくら一生懸命尽くしても 田舎の人付き合いには敵わなかった 十数年前の苦い思い出(懐)
このGWの時期になると また ついつい 思い出してしまいますよ…
【PR】townlife
コメント