結露の原因と影響について考えてみましょう…
モデルハウスで窓やサッシの説明をする際 結露しない家です!と解説する営業マンがいます…
最新機能の建材では 窓を熱伝導率の低い樹脂枠で囲み ガラス部分には 空気層を挟んだペアガラスやトリプルガラスにするなど 結露しない快適な建物 ですと言われればその通りではありますが~
家の中では当然ながらキッチンや洗面所 浴室などを 使うことによって湿気を多く発生させますし 室内での衣類干しも考えられます。
よって対策を講じても やはり 若干の結露はするもの ですよね~
全く結露はしません! は 説明としてはいかがなものかと 私はいつも感じております…
そもそも 結露の原因とはどのようなものなのか? どんな影響を受けるのか?
今回は 検証してみることにしましょう (^^)/
【 結露とは 】
結露とは 室内の空気中に含まれる水蒸気が 外気との温度差のある窓などで冷やされることで水滴に変わる現象のことを指します。
冷たい飲み物のグラスの表面などに付く水滴と同じような原理ですね!
また空気の中に含むことが出来る水蒸気量は温度によって異なります。
暖かい空気ほど 多くの水蒸気を含むことが出来ますが 室内の湿度の高い暖かな空気が外気で冷やされた窓ガラスに接すると 空気の温度が下がり 含むことの可能な水蒸気量が減少してしまいます…
この含めなくなってしまった水蒸気が 水に変わって 結露として窓に付着してしまうという一連の流れが結露の発生する仕組みなのです (^^;
【 結露の発生する場所 】
上記で申し上げたように 暖かな空気と冷たい空気の境目で 空気中の水蒸気が水に変わってしまい結露が発生するため 場所もある程度 決まっています。
主な場所としては…
・窓ガラス 及び サッシ枠
・玄関ドア
・お風呂の壁
などですが それ以外にも 押入やクローゼットなど 布団や衣類にも水分が含まれておりますので 要注意です。
また 室内壁の隅 家具の裏側や床下なども結露が見られがちですので 見落としているケースも多々あります…
【 結露の放置による弊害 】
結露放置での弊害として一番に考えられるのは カビの発生です。
カビが発生すると伴って ダニも発生してしまいます…
アレルギーやシックハウス アトピーなどの症状の原因となりますので要注意です!
また 家の天井や壁 床などの腐食に繋がり 家の耐久性や性能の低下を招きます…
床下や壁内部での湿気は シロアリ被害に直結しますので 重要な問題となりますよ (>_<)
【 簡単な対策方法案 】
①こまめな換気
冬の空気は乾燥してますので 定期的に窓を開け 室内に取り込むことが大事かと思います。
乾いた空気を入れ湿気を減らすことは有効な手段ですね…
②エアコンや電気式ヒーターの使用
石油ストーブや灯油ファンヒーターは 燃焼過程で水蒸気が発生し 結露の原因となります。
室内の水蒸気対策には エアコンや電気式ヒーターの利用がおすすめです!
③加湿器の使い過ぎに注意
加湿器の使い過ぎには注意しましょう。空気の乾燥で風邪などひきやすくなるので加湿器の使用は有効な手段ではありますが つけっぱなしでは 朝方などの時間帯の外気温が下がる際の結露はヤバいことになりますので要注意です…
④放置せず拭き取る
こまめに拭き取ることは基本です…
それと 記載を忘れましたが… 除湿器の活用も検討されるとgoodでしょう!
失敗しない家づくり の中では 当然ながら 樹脂枠サッシ・ペアガラス・トリプルガラス・24時間換気システム・第一種換気の採用など 私達ハウスメーカー的には基本的な対策要綱 です。
これらを駆使しながら 更に今回の検証内容のように 結露の仕組みなどを心得て万全を期す…
カビ対策など 家を長持ちさせるためには必須事項です!
これからの家づくり そして その後の生活の中で 特に冬の時期に 今回の内容について ちょっとでも触れて頂けると有難いなぁと私的には思います (^^♪
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