何のためにやるの? どんなことやるの? 地鎮祭について検証してみましょう!
地鎮祭とは…
地鎮祭とは 建物を建てる前に その 土地の神様に 土地を利用する許可と工事中の安全祈願を執り行う儀式 となります。
一般的には 神式で神官が取り行うケースが多い かと思いますが 自分の所属している宗教でやりたいという方も多くみられますので 仏式やキリスト教式 その他の各宗教の独自のやり方などもありますね…
今回は 神式 について検証してみましょう。
まず 地鎮祭ですが 『 じちんさい 』 といいます。 別の言い方ですと 『 ことしずめのまつり 』ともいいますね (^^)
神式の場合は 神社に依頼して 神主さんに執り行って頂きます。
主に 暦の六曜の吉日として 大安や先勝 友引などの午前中に行なうことが多いのですが 夏場の暑い日などは こだわらなければ 涼しい夕方などに実施されることもありますね…
それと 仏滅や先負 赤口 それに三隣亡は避けらることが一般的です。
本来 神道と六曜は無関係 ですので 神式は暦にこだわる必要は無いのですが やはり気持ちの問題でしょうか…
せっかくやるなら 縁起よさそうな日を選んじゃうのも分かります (^^)
三隣亡 だけは近隣と揉める可能性がありますので 必ず避けましょうね ‼
三隣亡については以前 投稿したのでぜひ参照してみて下さいね…
最近では やらない方も増えてきましたが 地鎮祭だけは 実施したい…
または 親などから あとで何かあったら困るから やるようにやるように言われてる…
という方も たくさん おられます。
別に義務とかは ありませんので 基本的には 建築主様の 任意 ということですね !
【 地鎮祭の流れ 】
神式で執り行う際の流れ(式次第 といいます)は一般的に次の通りとなります。
① 修祓の儀 ( しゅばつのぎ )
祭壇や参列者を祓い清めます。
②降神の儀 ( こうしんのぎ )
祭壇の神籬ひもろぎに神様を迎えます。
③献饌 ( けんせん )
祭壇のお供え物を神様に食していただます。
④祝詞奏上 ( のりとそうじょう )
神様に建物を建てることを報告して工事の安全を祈願する祝詞のりとを申し上げます。
⑤四方祓(しほうはらい )
土地の四隅を祓い清め 米や塩などを撒きます。
⑥地鎮の儀( じちんのぎ )
鍬くわ入れなどを行ない 鎮め物を埋めます。
⑦玉串奉奠( たまぐしほうてん )
神前に玉串(榊さかきに紙垂しでをつけたもの)を捧げます。
⑧撤饌( てっせん )
神酒などのお供え物を下げます。
⑨昇神の儀( しょうしんのぎ )
神籬ひもろぎ に降りてきた神様をお送りします。
⑩閉式の儀( へいしきのぎ )
地鎮祭の閉会の挨拶となります。
式はこの①~⑩で構成されるのが一般的ですね!
なお 建築主様 が主にやることは ⑥ と ⑦ です (^^)/
⑥の地鎮の儀では 神主さんから鍬を受取り 盛砂に鍬入れを行ないます。
動作的には えい えい えい と掛け声をしながら 砂に鍬を入れる動作をします…
恥ずかしいと思われる方も多くいますが 大きな声で堂々とやったほうがカッコいいですね!
⑦の玉串奉奠では 神主さんから玉串を受取り祭壇に置き 二礼二拍手一礼をします。
【 御用意頂くもの 】
最近では 地鎮祭の際に御用意いただくものは 初穂料(玉串料)くらいです。
神社の神主さんや建築業者が必要な物を用意してくれるケースが多いです。
神社によっては 竹や砂 水や酒 お供え物の 魚や野菜 果物などを建築主様に用意するよう依頼される場合もありますので 必ず事前に御確認下さいね…
熨斗袋のしぶくろの上段に 初穂料 (または玉串料)と書き 下段に 建築主様の氏名を記入します。
初穂料(玉串料)の相場は 3~5万円 が一般的です。
依頼された神社や建築業者に 金額は事前に 御確認するのが一般的です!
初穂料と玉串料は正確には呼び名以外にも意味が違いますが 地鎮祭においては 共に 神主さんに渡すお金を指しますので どちらを記入しても間違いではないと思いますよ…
神主さんにお渡しするタイミングは 地鎮祭の始まる前でも 終了した後でも間違いではありません。
先に渡せば 祭壇に奉納 されますし 終了した後でしたら 感謝の気持ち として お渡しする格好ですね。
最初に地鎮祭はやらないケースが増えてきたと 言いましたが 慣習に則っておいたほうが無難で安心という考えで実施をお願いしたいと思われている多くの方に 前もって地鎮祭とは何かということをお伝えしたいと思って今回の議題とさせて頂きました。
工事関係者への顔合わせ や 近隣挨拶回りを 一緒に行なう など 改めて いよいよ工事が始まるんだという 自覚も再認識できる行事かと思いますので 私 御人的には実施をおすすめしたいと思っています。
費用も伴ないますので 強制ではなく あくまで任意 ですが みなさんが 実施を御検討される価値はあるのではないでしょうか (^^♪
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