居心地のよい くつろぎ場所!今 注目される空間活用 (^^)/
新しいモデルハウスを作ることになり 企画会議に参加した時のことです。
ディスカッションの中で 設計部より 階段下の収納庫がありきたりなので ヌック を提案したいとの意見がありました。
ヌック ⁉ 業界長い私ですが~ 初耳の言葉だわぁ ^_^;
ちょっと恥ずかしかったので 今回 取り上げてみることにしましたよ (^^)v

「 ヌックとは? 」
ヌックの語源は スコットランド語で NEUK(ヌーク) というそうです。
スコットランドの住宅にある暖炉を囲うようにつくる腰掛スペースから 「小さくて落ち着けるスペース」 という意味に捉えられたようです。
日本式に言い換えると室内に設ける 「こぢんまりとした居心地のよい空間」ですね!
完全に独立したスペースを作るのではなく 段差や異なる素材などから 半個室の空間に仕上げるのが一般的とされています。

ヌックを取り入れたプラン
主に次のようなプランが用いられています…
1. LDK内の一角利用
LDKは皆が集まる場所です。この中の一角を利用してスペースを設けます。
共有空間とプライベートの中間のような役割して活用できますね!
2. 書斎ヌック
最近では在宅ワークが増え デスクや収納などを設け効率的に作業できるスペースが必要になってきています。書斎を設けると間取りスペースが広く取られるので 空いたスペースでオシャレでコンパクトに納める書斎ヌックの需要は高いといえます…
3. 階段下・階段脇の利用
デッドスペースになりがちな階段下や階段脇の空間にヌックを設けます。
ちょっとした読書スペースなどに活用出来ます…
4. 窓辺ヌック
窓まわりを広めに設定すればベンチのように座れる空間が出来ます。景色や日光浴など有効活用して一息つけるスペースが出来ますね!

ヌックのメリットとデメリット
次に注文住宅にヌックを取り入れるメリットとデメリットいついて検証してみます。
【 メリット 】
1. プライベート空間の確保が出来る!
家族と同じ場所に過ごしながらも 1人でリラックスする空間を確保出来る。
適度な距離感って大事ですよね (^^)
2. デッドスペースの有効活用!
ヌックは1~3帖程度の広さでつくるケースが多いので ちょっとした空間を有効活用するのに適しています。読書スペースの確保やペット専用のヌックなど 効率的な使い方が出来ますね。

【 デメリット 】
1. 費用がかかる
追加での施工費用や設備費用など 費用が嵩むケースがありますので 導入の際は 用途と伴なった費用対価について慎重な検討が求められます…
2. 間取りプランが狭くなる
ヌックを優先してプランに取り組むと他の間取りを削ってしまうケースも考えられ 圧迫感を感じてしまうかもしれません。デッドスペースの有効活用ならよいですが プランニングの際はその他の間取りとのバランスも考慮して 検討する必要がありますね!

ヌックを採用する際のポイント
メリットもデメリットのあるヌックですが 間取りに取り入れる際のポイントについて検証してみます(^^)/
1⃣ 目的を明確にする
誰がいつどのような目的で使うのかを明確にしておく必要があります。
ただ見た目が素敵とかいう動機では 使わない物置になってしまう確率が高そうです…
2⃣ 目的に応じた広さの検討
狭すぎると使い勝手が悪くなりますが 逆に広すぎると ヌックの意味が無くなります。
必要な家具の検討や設備のスペースを事前に考慮する必要がありますね…
3⃣ 家具のサイズに注意
作ってから家具が入らないでは 目も当てられません (>_<)
事前の準備は怠らないようにしましょう…
4⃣ 空調の考慮
基本的にはヌック単独でエアコンを設置するということはありません。
設置場所の空調具合も考えて快適な空間にしないと後に後悔しますよね…
5⃣ 収納とのバランスを考える
収納の設置場所にヌックを設けるというパターンが多くみられると思います。
収納不足は住み難さに直結します。後で収納にしておけばとなるのはツライですので 収納とヌックのバランスは事前に考慮しておきましょう…

恥ずかしながら 私はこの ヌック という概念がなくここまで仕事をしてきました。
家族それぞれの居場所や快適に過ごせるスペースを取り入れるということは 多種多様化の時代のニーズにとても合っているように感じますね。
せっかく作る こだわりの家 です ★★★
御依頼された 間取りプランを作成する中で 今後 ぜひ取り入れてみたい…
そう思いましたよ (^^)/
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